2008年03月13日

博士を評価する企業(5) 昇給率からみえてくるもの (II)

これまで就職四季報2009年版のデータを基に博士を評価する企業について考察してきた。前回は「博士を評価する企業(4), 昇給率からみえてくるもの (I)」ということで, 学部卒, 修士了, 博士了の初任給の差を比較した指標からランキングを作成して示した。さて、各社の具体的な数値は、就職四季報で見て頂くとして、ここでは化学系のライバル社である「三菱化学」と「三井化学」について具体例を見てみよう。

まず初任給の額はそれぞれ以下になっている。
三菱化学 博士了(D) 282,370 修士了(M) 240,600 学部卒(B) 212,040
三井化学 博士了(D) 285,000 修士了(M) 236,000 学部卒(B) 226,000

これから計算される、各社における学歴の違いによる初任給間の差額は、
三菱化学 M-B 28560 D-B 70330 D-M 41770
三井化学 M-B 10000 D-B 59000 D-M 49000

そして初任給の差額から1年当りの昇給率を計算すると、
三菱化学 M-B 6.52% D-B 5.90% D-M 5.48%
三井化学 M-B 2.19% D-B 4.75% D-M 6.49%
となる。
これらから判ることは、三菱化学は修士了と学部卒の初任給に多く差を付けており、それが博士了と学部卒の違いにも反映されている。一方で、博士了と修士了の差は1年当りにすると、修士了ー学部卒に比べて少なくなっている。
他方、三井化学では、1年当りにすると、学部卒より修士了、修士了より博士了という順序で優遇されている。

以上のことから、化学系のライバル会社で、待遇も一見似た2社においても、詳しく解析してみることで、明らかに有意な違いがあることが判った。
貴方の希望する業界のライバル社間ではどうなっているだろうか?ぜひ詳しく検討してみることをオススメする。
posted by ハカセ2号 at 05:48 | TrackBack(0) | 博士の就職

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